解説：俊昌號生茶 

六大茶山が作る號級茶、俊昌號。壮麗な餅面の美しさまでこだわって作られたプーアル茶です。

銀毫を纏った臨滄茶葉のエッセンス、茎茶の柔らかな甘みを引き出した茶作り。俊昌號ならでは個性ある美味しさをお楽しみください。

俊昌號について
六大茶山が作る號級茶、俊昌號は鳳慶県、魯史にそのルーツをたどることができます。1922年に駱英才によって開かれた俊昌號は当時評判を博しました。

俊昌號はその後、その親戚筋となる院殿蓉の六大茶山へと引き継がれ、現在へと継承されています。

その茶作りの一番の特徴は、茎茶の甘味にあります。
日本茶にもまろやかな甘味がおいしい「茎茶」がありますが、芽茎を多めに配した作りは、まろやかな甘さを生み出す一方やや俗的な甘味に陥りがちです。

そこで、俊昌號のもうひとつの特徴である臨滄茶葉。その中でも選り抜かれた銀毫茶葉の風味がその甘味に「格」を与えます。
この甘味はさらに熟成を経ることで奥行きが与えられ優雅な、気品のあるプーアル茶へと変化していきます。

プーアル茶の試飲
しっかりとシールで封された包み紙を開くと、俊昌號が姿を現します。
銀毫を纏ったふくよかな茶葉が流れるように配されています。ほかにはない美しい餅面はこのプーアル茶の大きな見所です。
5年間熟成されているので、銀毫から金毫への変化も始まっています。

ゆるめに押し固められた茶葉は崩すのも簡単。美しい茶葉なので丁寧に崩しましょう。

甘口のプーアル茶なので、少し温度を落とした(85度程度)お湯で淹れるとよりおいしくいただけるでしょう。
お湯を注ぐとまだ若さのある蜜香が立ち上ります。茶湯はややオレンジ味のある黄色です。

俊昌號らしい甘味のあるまろやかなおいしさです。
以前当店で販売していた2007年の俊昌號のかつての姿とよく重なります。2014年のプーアル茶なのでまだ若さがありますが、飲み口のやさしさ、飲みやすさは俊昌號ならではで、今後の熟成が期待されます。

プーアル茶の未来予想
俊昌號のおいしさは年を重ねるごとにまろやかに、何より深みを増していきます。
現在5年熟成ですが、手元にある2007年の俊昌號は12年の熟成を経て、さらに飲みやすく、しかし俊昌號ならではのおいしさを失わないプーアル茶に育っています。

もともと苦味の少ない作りなので、ご家庭での熟成でも十分まろやかになるので熟成しやすいプーアル茶とも言えます。

まとめ
六大茶山の作る號級茶、俊昌號。
甘口で飲みやすいプーアル茶は今飲んでもおいしく、今後の熟成でさらにおいしく育っていくでしょう。美しい餅面も見所なのでぜひ一枚お手元に。

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「六大茶山スタンダード」の味作りの極上茶。かなりのお値打ち品です。
　⇒六大十年

同じ時期の茶葉で作った昌泰茶
　⇒野生雲霧圓茶

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R0920
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