解説：80年代7532厚草紙 

孟海茶廠が1985年ごろに作った7532です。
出来のいい7532に香港熟成の深みとマレーシアの軽やかさの加わった逸品です。

7532は孟海茶廠の代表的なレシピで現在でも作られています。
この茶号、7532の意味するところは、最初の75は1975年に作られたレシピであること、3は3級茶葉を主に使って作られたプーアル茶であること、そして最後の2は孟海茶廠の茶廠コードを意味します。(詳しくは謎の番号〜レシピ番号〜）

1980年代、7532は茶商のオーダーによって何度かつくられていますが、このプーアル茶は1985年ごろに作られた「厚草紙版」で1980年代に作られた他の7532と比べるとその出来のよさが特筆されます。

このプーアル茶は2000年まで香港にて保存されていました。
その後マレーシアに移され、その後、当店が仕入れる2009年までマレーシアの自然倉にて保存されていました。

包みを開くと、その餅面から一目にて良好な保存状況が伺われます。

配方がなされているので、餅面には若芽が配されています。中央の茶葉は固く押され平坦になっていますが、その周りではしっかりと揉捻された一つ一つの茶葉の輪郭がはっきりとしています。しっとりとした艶のある美しい餅面です。
白露などカビの生えた跡などは一切なく、香港でも乾倉で保存されていたと思われます。

7532はもともとしっかりと締まった餅茶に仕上げられていますが、長年の熟成によりゆるみやや崩しやすくなっています。

このプーアル茶は味わいのバランスはよく、濃く淹れても、薄く淹れても味わいが崩れることはありませんが、よりおいしくいただくためには以下の二点も大事になります。
・茶葉はしっかりと崩し、万遍なくブレンドしてからプーアル茶を淹れる。
・崩してからそのまま数週間おいてからのほうが味わいが落ち着きます。

滋味のある豊かな風味にほろ苦さと軽快な酸味が味わいにアクセントを与えています。

茶の出もよく煎もよく続きます。とびきりにおいしい最初の数煎だけではなく、ジワリとおいしその続きもしっかりと味わってほしいプーアル茶です。

葉底も柔らかで輪郭の整ったきれいな葉底に仕上がっています。7532らしい小さめの茶葉(3～5級)がしっかりと30年分の色づいています。

80年代のできのいい7532です。今ではなかなか手に入らない80年代の代表的なプーアル茶、80年代7532厚草紙お手元にぜひ一枚。

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M0305
金大益
Jin Da Yi

孟海茶廠 2003年
販売重量 357g
855,000円

孟海茶廠今世紀の銘茶

H0301
雙江孟庫 原野香 美術字体
Shuāng Jiāng Mèng Kù Yuán Yě Xiāng Měi Shù Zìtǐ

雙江孟庫 2001年
販売重量 357g
72,200円

古風な美術字体銘茶

X0003
雲南下関四號餅茶
Yúnnán Xiàguān Sì Hào Bǐngchá

下関茶廠 2017年
販売重量 80g / 357g
1,230円　1,168円

下関茶廠が4級茶葉で作るプーアル茶。下関茶廠のスパイシーさと4級茶葉のふくよかさが出合います。
表示価格は小分け(80g)のものとなります。4つご注文いただくと塊り(357g)でのお届けとなります。

C0405
昌泰普洱 歳月 十五年
Chāngtài Pǔěr Suìyuè Shíwǔ Nián

昌泰茶業 1999年
販売重量 30g / 100g
2,860円

プーアル茶の真髄。プロの茶倉で15年熟成させた生茶、昌泰普洱 歳月。易武山の春茶葉のおいしさに熟成の風味が加わった本道を行く熟成高級プーアル茶です。
表示価格は小分け(30g)のものとなります。3つご注文いただくと塊り(100g)でのお届けとなります。