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易武と老曼峨メイン写真

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山によるプーアル茶の違いの比較〜易武と老曼峨〜

以前は昌泰茶業のお茶で易武山と班章山のお茶の違い(易武山と班章山)を見てみました。
今回は国艶茶厰のお茶で見てみます。
お茶写真
今回使用するお茶は国艶茶厰の最高級シリーズ国艶境界の易武山と老曼峨です。老曼峨は同じ布朗山で班章のすぐ北になってそのお茶の味は同系統の味です。
国艶境界シリーズは国艶茶厰の最高級シリーズでシリアルナンバー入りで2008年産のこのお茶は2008枚づつ販売されています。今回はそのうち老曼峨と易武山のお茶の味を見て行きます。

易武山
易武山は旧六大茶山の中で最も有名な茶山で、雲南省南部にある景洪市から東北東110kmのところに位置します。
易武は中国語で”Yi-wu”と発音します。これはもともとはダイ族の言葉で「美しい蛇」という意味があります。そして、その伝説の中で易武山は「花蛇王」の住む場所でした。そんな易武山は年間の平均気温が18度と温暖で降水量が多いので豊かな自然を育みます。そして、易武山は霧が深いことでも知られそれが程よく日光を遮り、渋味が少なく優しい甘みのある茶葉を育てます。そのため易武山のお茶の味は「柔和」とされ、苦味渋味が少なく飲みやすいお茶です。
老曼峨について
雲南省南部、ミャンマーとの国境地帯に広がる布朗山で最も有名なのが班章と老曼峨です。老曼峨は班章山と同じ布朗茶区に属し班章山のすぐ南にあります。距離にしてほんの10km程度となります。この老曼峨は布朗山の中で最大であり、最も古く、1000年の歴史を持つとされ、村には1369年に建立された仏塔がそびえています。この辺りになると中国ですが仏教が広まっており、村民は皆敬虔な仏教徒で村民のほとんどが農業に従事、または僧侶を生業としています。
老曼峨の周りには古茶園が広がり、その広さは215ヘクタールになります。現在でも昔ながらのお茶作りがされていて、古茶園では完全有機栽培が行われています。この辺りの喬木は背が高く、その味わいは苦味が強く特徴があるとされます。
茶葉のチェック
今回使用したお茶は以下の二つのお茶になります。
易武写真
国艶境界易武山
老曼峨写真
国艶境界老曼峨
まずはその外見を比べて見ましょう。
茶葉写真
餅はかなり緩めに仕上げられているのでサイズもやや大きめな印象です。どちらのお茶も大振りの若葉を使用していることが見て取れます。二つを比べてみると易武山の方が全体的に白っぽく見えることからもわかるように、(若芽のもつ細かい産毛)がビッチリと生えた茶葉が多くなっています。これはもともとのお茶の品種として老曼峨の茶葉はやや毫が少なめです。乾燥した時点での香りは易武山からやや強く蜜香を感じます。
味チェック
お茶を入れました。
お茶上が国艶境界易武山で、下が国艶境界老曼峨です。
水色はきれいな黄金色で国艶境界老曼峨はややオレンジ色がかっていますが、どちらも純粋なお茶の味を予感させる色に仕上がっています。その香りはどちらも強い蘭香をまず感じますが国艶境界老曼峨はその奥に梅香を感じます。国艶境界易武山は蘭香の奥に甘い蜜香の香りを感じることができます。
国艶境界老曼峨を口に含むとまずその強烈な苦味に圧倒されます。これは老曼峨の特徴的な味です。老曼峨では強い苦味を押さえるために苦い茶樹に甘めの枝を次いだ茶葉が作られてもいますが、このお茶はそんな小手だましの無い純粋な老曼峨のお茶の味と言えます。苦味が強烈な一方、回甘(お茶を飲んだ後の甘い後味)のも速く二口目を口にすることには口の中いっぱいに回甘の甘さを感じます。この苦味は純粋な印象で、渋味もあるのですが、酸味などはあまり感じません。
国艶境界易武山を口にするときはまずその蜜香に支配されます。そしてお茶を口に含むとその甘い風味が口に広がります。国艶境界易武山のお茶も苦味はありますが老曼峨に比べると、弱めで渋味もありません。そのため甘みを強く感じることができますし、それ以外の微妙なお茶の風味を良く感じることができます。
どちらもクセが無く、茶葉の純粋な味を引き出していると言えるお茶です。
葉底の観察
お茶を入れた後の茶葉の様子を見てみましょう。そのお茶の特徴が見えます。
葉底左が国艶国境老曼峨、右が国艶境界易武山となります。
どちらも非常に高品位の一芽二葉茶葉までの茶葉が使われていることが一目で分かります。どちらの緑も鮮やかで高めの温度で殺青されたのかなと想像できます。揉捻度は摘み取られた茶葉によって調整されますが、この茶葉は非常に若いので揉捻は弱く仕上がっています。
使用されている茶葉はどちらも大きく二種類の茶葉にわけられます。それらは白毫の多いやや小さめの若芽と非常に大振りの若芽、若葉の二種類です 。茶葉のサイズはどちらも大振りで、小さな若芽ですら4、5級のサイズをもっています。
それぞれの茶葉を比べてみてみましょう。
国艶境界老曼峨の茶葉は国艶境界易武山に比べると緑が濃くなっています。茶葉のサイズは全体的に大振りで、とくに圧巻だったのは写真中頃にある丸く穴の空いた茶葉は一芽二葉茶葉なのですが、非常に大きく柔らかな若芽にも関わらずその大きさは9級ほどのサイズがあります。どの茶葉も大振りですが、とてもふんわりと柔らかく戻っていてこんなに大きくとも成長していない若葉なのだなと確認できます。
一方国艶境界易武山の茶葉の特徴はその白毫の多さにあります。そして若芽も若葉も国艶境界老曼峨に比べると毫が多く色も明るい緑色になっていて餅茶の外見から見られた通りの茶葉が葉底からも確認できます。そして茶葉の中に茎を確認することができますが、これらはいずれも茶葉が外れた芽茎の部分でした。この写真では確認することが難しいですが、下から二段目のきれいに形を残している茶葉に焦げに縁取られた小さな穴を確認することができます。これは殺青(茶葉を加熱して酸化酵素を止める)の時に焼焦げてしまった部分です。この穴の空き方からも高い温度で殺青が行われていることが推察できます。
結論と考察
国艶茶厰の最高級品でシリアルナンバーも入っている国艶境界シリーズだけあってどちらも非常に質の高いお茶に仕上がっていました。ともに毫をもった若葉かつ非常に大きな若葉を使用しているので、餅茶の姿の白く美しきことだけではなく、葉底にまでその美しさを見ることができました。特に国艶境界易武山はその白毫の多さから一芽一葉により重点を置いたお茶作りをしているようです。
味はどちらのお茶も非常にクリアで茶葉の味をダイレクトに感じることのできるお茶に仕上がっていて、その見た目通りの飲み口に納得の一品です。
高級茶葉をふんだんに使用しているのでお値段もそれなりのもになっていますが、味見用として一枚、保存用として一枚確保しておきたい物に仕上がっています。

K0901
国艶境界 老曼峨
Guó Yàn Jìng Jiè Lǎo Màn é

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K0902
国艶境界 易武山
Guó Yàn Jìng Jiè Yì Wǔ

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