解説：熊猫沱茶紅帯 

特別仕様の2000年熊猫沱茶です。春尖若芽のみで作られた伝統の沱茶スタイルで、熟成された春尖若芽が生み出す香り高さがおいしいプーアル茶です。

1988年に熊猫牌銀賞を獲得した熊猫沱茶の名を冠した孟海茶廠が2000年に作った青沱茶です。
(熊猫牌については熊猫沱茶 復刻品を参照ください)

熊猫沱茶 紅帯ですが、熊猫牌などについてここでは特に触れません。というのもこの熊猫沱茶は銀賞を受賞したもともとの熊猫沱茶とは異なるプーアル茶づくりをしているからです。

銀賞受賞茶の復刻品である熊猫沱茶 復刻品は一般的な沱茶とは異なりやや成長した茶葉も使用して作られています。一方、この熊猫沱茶 赤帯は本来の熊猫だ茶とは異なり伝統的な沱茶作りの約束事にそって作られています。

箱を開け、包み紙を取るとしっかりと15年分色づいた沱茶が現れます。その中には紅帯を見ることができます。紅帯は伝統的に、孟海茶廠の作るプーアル茶の中でも高品位茶に入れられていますがこの熊猫沱茶もその例に漏れません。高山で摘まれた春尖茶葉、しかも紅帯。その品質に間違いはありません。

また、この茶葉をよく見ると、熊猫沱茶 復刻品に比べ目の細かい茶葉を押し固めてあることがわかります。
四川省にそのルーツがあるとも言われる沱茶は伝統的に小さな茶葉で作られます。しかし、大葉種が多い雲南省南部の孟海地方にある孟海茶廠が作る沱茶は大きな茶葉が使われることもしばしばで、銀賞受賞の熊猫沱茶も春尖の小さな茶葉とともにやや成長した茶葉も使われています。

水色は赤みがあり透明感のあるきれいな水色です。トップノーズは紅茶のような花蜜香、しかしそこに熟成生茶の樟香のある陳香もよく出ているのでその印象は紅茶ではありません。また、春尖の小さな茶葉だけで作られているので7542など標準的な大益茶とも異なり、いわゆる沱茶らしさのあるつくりとなっています。
味わいは旨みの強さよりもほろ苦さと香り高さを持った軽快な飲み口に仕上げれています。中国での評判も高く、以前当店で販売していた下関緑盆沱茶 CIBにも通じる風味もあります。

葉底を見ると、小さな茶葉で作られていることが一目でわかります。小さくともふくよかな茶葉は色づきにもムラが無く、15年間乾燥した環境下で熟成を続けていたことが見られます。小さな茶葉を強く押し固めたプーアル茶では熟成での失敗も起こりやすくなりますが、湿度を抑えた熟成なので間違いのない仕上がりとなっています。

特別なつくりの熊猫沱茶 紅帯、特別な茶葉をじっくりと熟成させたすっきりとした仕上げです。具合のいいほろ苦さと香り高さがおいしい本物の沱茶をご賞味ください。

• 
• Tweet

M0503
熊猫沱茶 復刻品
Xióngmāo Tuóchá Fùkè Pǐn

孟海茶廠 2012年
販売重量 100g
2,190円

熊猫沱茶 復刻品

M0301
超級早春女児茶
Chāo Jí Zǎo Chūn Nǚ ér Chá

孟海茶廠 2012年
販売重量 40g / 500g
1,450円

下関茶廠の陳年沱茶
表示価格は小分け(40g)のものとなります。12つご注文いただくと塊り(500g)でのお届けとなります。

M1707
大益茶 8592
Dàyì Chá 8592

孟海茶廠 2016年
販売重量 100g / 357g
1,530円

孟海茶廠の名作レシピ8592。クセのないまろやかさが特徴です。成長した茶葉を使用しているのでコレステロールの気になる方にオススメの定番茶です。
表示価格は小分け(100g)のものとなります。3つご注文いただくと塊り(357g)でのお届けとなります。

C0405
昌泰普洱 歳月 十五年
Chāngtài Pǔěr Suìyuè Shíwǔ Nián

昌泰茶業 1999年
販売重量 30g / 100g
2,860円

プーアル茶の真髄。プロの茶倉で15年熟成させた生茶、昌泰普洱 歳月。易武山の春茶葉のおいしさに熟成の風味が加わった本道を行く熟成高級プーアル茶です。
表示価格は小分け(30g)のものとなります。3つご注文いただくと塊り(100g)でのお届けとなります。