解説：国艶境界老曼峨 

国艶の最高級茶シリーズ「国艶境界」。老曼峨は数あるブランド産地の中でも人気の高い茶区で、その早春一芽二葉茶葉を使用して作られたプーアル茶は特別な一枚です。

老曼峨は雲南省の最南部、ミャンマーとの国境のそばに位置していて、班章のすぐ南となります（もともとは同じ賽でした）。老曼峨と班章は布朗茶区の中でも特に有名な山で、その風味は「茶気強、回甘早」といわれ、お茶の味の特徴は苦味もお茶のうまみも強く、そのため回甘が素早く強くやってきます。

このお茶は老曼峨の老樹から摘んだ若芽を贅沢に使用して仕上げられたプーアル茶となります。餅面は毫を纏った若芽を多く、大胆な仕上がりとなっています。

作られてから10年が経ち、熟成が進みました。苦味は円み、「鮮烈な苦味」の一言がふさわしかった一口目は「強烈な旨味」へと変化しました。

強い旨味といえば班章茶葉がその代名詞ともいえますが、そのすぐ隣の産地で老曼峨の旨味が班章茶葉の旨味に劣る訳がありません。

茶葉の力強さはその香りも現れています。
以前香りの主役であった蘭香は後退し、熟成を経て花蜜香がその主役となりました。そしてその香りもまさに鮮烈です。

葉底を見ると、ふくよかな若芽と若葉、老茶樹から摘まれたことが分ります。葉底のサイズは3-8級と満遍なく見られます。

08年産で、だんだんとうまみを増してきた国艶境界 老曼峨。この先の熟成も非常に楽しみで末永くご愛飲できる一枚です。

【プーアル茶の記録】
・2009年9月
いきなり攻められる。
08年産の若さでこのうまみ。熟成を経るとどんな味になるのかが非常に楽しみな一品。

・2012年11月
水色の変化とともに、蘭香から花蜜香への変化。
苦味はまろやかさを帯びて、旨味を増してきた。


・2016年11月
強烈な旨味と鮮烈な香。まさに極上の生茶。
飲み頃到来！

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お客様の声

花蜜香が立つ二、三煎目はうっとりさせられました。

東京都 T.Y様

国艶境界 老曼峨は、餅茶の包みを開く前からグレードの高い茶葉特有の密度のある香りがして、期待が高まりました。餅面は勇壮な感じで、六山十年や易昌號の極品クラスを想起させます。葉底も大きいですね。味わってアッと思ったのは、強い苦味と絵に描いたような回甘でした。よく班章茶についてこれが言われますが、これまで味わった班章茶にはこれほどの苦味はなく、少し拍子抜けした覚えがあります。そのため構えていなかったこともあって、そこにインパクトを感じました。煙味はなく、酸味も薄いので、旨味たっぷりの割には風味が爽やかです。班章茶のような香草風の独特な香りはなく、蘭香も引いているため、一煎目はその苦味と回甘だけが印象に残りますが、花蜜香が立つ二、三煎目はうっとりさせられました。買い物でした。
ちなみに、同じ国艶境界の曼弄ですが、購入半年足らずで印象が変わりました。花蜜香が増して風味に厚みが出たのですが、たまたまそういうタイミングで購入したのか、元々そうだったのが日本の気候に馴染んで本来の風味を発揮しただけなのかわかりません。いずれにせよ、プーアル茶はこの変化が楽しみですね。

銀大益は、実はあまり期待していませんでした。フルーティで軽めな感じを想像したためですが、良い意味で裏切られました。濃く淹れる質なので、一煎目は確かに苦味が立ちますが、強いというより、渋味も酸味も薄いスッキリした風味なので、それが目立って感じられるという印象です。それも三煎目で消えます。特筆すべきは、解説にあるリンゴのような風味が回甘と一緒に一拍遅れて上がってきて、しかも、いつまでも口に残ることです。これがとても爽やかな香りです。煙味をはじめいろいろな風味がいっぺんに厚みを持って襲ってくる派手な金大益とは好対照で、地味だけれどスッキリ爽やかで旨味もある。なるほど金と銀だと、ヘンな感心の仕方をしてしまいました。ちなみに、一日水筒に入れていると、香りは落ちないまま、ものすごく甘くなります。苦味の苦手な方は少ない茶葉で長時間抽出されるとよいと思います。

先日購入した商品について感想をお送りします。

栃木県 I.H様

K0901 / 国艶境界老曼峨 2008年⇒悪くはないのですが、いまいちインパクトに欠けるかな？と思いました。でもおいしいですよ。

R0908 / 佛海銀毫餅 2004年⇒さわやかな酸味？煙味？が心地よくさすが2002年金賞のお茶だと思いました。

C0917 / 昌泰號老陳的茶班章山 2007年⇒香りよく渋みが程よくおいしいお茶でした。私は多めに作って冷やして飲むのも好きなのですが、これは冷やしても香りよくおいしかったです。

C0901 / 易昌號易武七子餅茶珍品 2007年⇒これはうまい！です。香りよく、甘みが感じられます。渋みは思ったより主張しませんが、全体的に良いです。2007年ものですので、これからの熟成が期待できます。

R0902 / 六山遠年古樹餅 2003年⇒香りよくさわやかなお茶でした。冷やして飲んでもイケます。

以上簡単ですが、それぞれ蓋碗で淹れたのと、冷やして飲んだのとで1回ずつ試してみました。上記選んだお茶には外れはなく、良かったです。またリピートしたいです。

当店からの返信
このお茶はまだ新しいので、味が素っ気ない印象もありますね。しかし、このお茶は去年一年でずいぶんと値上がりしたお茶です。ポテンシャルは高いお茶なので、この先の味の変化をお楽しみください。

K0013
国艶境界 紫芽
Guó Yàn Jìng Jiè Zǐ Yá

国艶茶廠 2009年
販売重量 400g
販売終了

国艶境界シリーズ紫芽

C0917
昌泰號老陳的茶 班章
Chāng Tài Hào Lǎo Chén De Chá. Bān Zhāng

昌泰茶業 2007年
販売重量 80g / 400g
販売終了

老曼峨といえば班章
表示価格は小分け(80g)のものとなります。4つご注文いただくと塊り(400g)でのお届けとなります。

C0601
九九易昌號 宋体版 極品
Yìchānghào Yìwǔ Qīzǐ Bǐngchá Jípǐn

昌泰茶業 1999年
販売重量 357g
508,000円

昌泰の名を一気に高めた初代易昌號、通称「'99易昌號」、このプーアル茶は三つあるグレードの中でももっとも高い極品。易武山の早春野放茶葉で贅沢に作った逸品です。プーアル茶の歴史に残る銘茶をお手元に。

R1901
俊昌號
Jùn Chāng Hào Shú Chá

六大茶山 2013年
販売重量 50g / 357g
2,500円

六大茶山、最高級茶葉を使用して作られた熟茶「俊昌号」。野生茶葉の他の深みと軽発酵熟茶の軽やかさをお楽しみいただけます。シリアルナンバー付きの特製俊昌號。
表示価格は小分け(50g)のものとなります。6つご注文いただくと塊り(357g)でのお届けとなります。