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プーアル茶の茶葉を比べる

茶葉の等級分けにはいろいろと有りますが、ここでは一芽二葉、一芽三葉の違いを見てみたいと思います。お茶作りにおいて最も基本的な使用茶葉は一芽三葉までとなります。低級茶になると四葉や五葉が使用されるようになりますが、反対に高級茶とよばれる物になると、一芽二葉まで、中には一芽一葉のみが使われるものも有ります。とはいえ味のバランスから考えると一芽二葉あたりが高級茶としてちょうどいいのかなと思いますが銘作と呼ばれるものを見るとあえて級の低い茶葉を使用している物もあるので一概には言えません。
今回は昌泰茶業の易昌號珍品、精品、正品の三つのお茶を使ってその茶葉の違いをみてみたいと思います。

今回使うお茶

今回茶葉を比較するために試飲するお茶は以下の三つのお茶になります

お茶 茶樹 茶葉
易昌號珍品 野生喬木 一芽一葉・一芽二葉
易昌號精品 野生喬木・野放喬木 一芽一葉・一芽二葉
易昌號正品 野放喬木 一芽一葉・一芽二葉・一芽三葉

茶葉について

今回比較する茶葉は一芽一葉、一芽二葉、一芽三葉とよばれる茶葉の部位の違いになります。部位の違いですが、その違いは味の違いになります。
お茶の味といえばその苦味渋味を特徴に挙げることができます。その味のもとであるお茶特有の成分であるポリフェノール(カテキン)やカフェインは若芽ほど多くもっています。そのためより若い茶葉である一芽二葉までを使用して作られたお茶はより苦味、渋味が強く、より成長した一芽三葉を使用したお茶では甘みが強くなります。反対に成長した茶葉には発酵時の栄養分となる糖分がより含まれるため熟成によいとも言えます。

易昌號について

易昌写真易昌號は易武山の野生茶葉を使用して作られたお茶です。
中華民国成立以降、プーアル茶作りは政府の管理下で行われていました。管理生産が始まった1970年代頃は易武山の最高級茶葉を使用したプーアル茶作りがされていましたが、その後文化大革命などの影響でその効率の悪い贅沢品である高級プーアル茶の生産はだんだんと少なくなり1990年代後半には途絶えていました。
そんな中、昌泰茶業の創立者陳世懷と張芸林は1999年昌泰茶行を創立し、その翌年1999年、最初の易昌號を世に送り出します。
今では考えられないことですが、当時は野生茶葉の価格は茶園茶葉よりも低く、二人はそんな誰も目を付けていない易武山の野生茶葉を使用してプーアル茶を作ります。そのため出来上がった易昌號のお茶のクオリティーは最高で販売開始とともに香港、台湾で一世を風靡し、瞬く間に昌泰茶業の評判を上げました。現在の野生茶ブームの火付け役ともいえます。
それ以降昌泰茶業は易昌號を毎年作り続けています。このお茶の評価は「口感豊富、茶韻十足」とされ、その豊かな味わいと、リッチな風味で表され、その評判はますます不動の物となっています。

当初、易昌號のグレードは極品、精品、正品となっていましたが、2007年より行政により極品の使用が禁止されたので現在では珍品、精品、正品となっております。どれも易武山の茶葉を使用していますが、その違いは茶樹と茶葉にあります。極品(珍品)は野生喬木の一芽二葉茶葉のみを使用しているのに対し、精品は野生喬木、野放喬木の一芽二葉までを使用しています。そして正品は野生喬木と野放喬木の一芽三葉までとなっております。

茶葉の比較

茶葉写真表茶葉写真裏どのお茶も大振りの茶葉が使用されていることが一目で分かります。易昌號珍品の茶葉が平につぶれているように見えますが、これは中央部分であるためです。餅茶にするときは袋につめて重石で固めますが、その際中央部に力がかかるのでその部分はより固く、薄くなるので平に見えます。これはどのお茶でも中央部は平らにつぶれているので易昌號珍品の特徴では有りません。その他の違いとしては易昌號正品の茎の太さが他のに品と比べると太いことがわかりました。これは易昌號正品は一芽三葉茶葉を使用しているので茎もより成長した物であるためです。

お茶を入れる

お茶写真お茶を入れると華やかな香りが広がります。どのお茶も蘭香が基本の香りとなりますが、そのディティールは異なってきます。まず、易昌號正品は易昌號珍品、精品に比べると、弱く穏やかな香りになっています。そして香りも蘭香の中に梅香を感じることができます。 珍品と精品にはほとんど違いを感じることができません。
次に水色ですが、こちらも基本的な色は同じで、易昌號珍品>精品>正品の順の濃さになっています。

味を見る

味を見てみます。
易昌號珍品、精品は苦味、渋味がより立ったおいしいプーアル生茶らしい味になっています。それに比べると易昌號正品は苦味、渋味は穏やかでその分甘みが前に出てきており味の作りの違うお茶ということがわかります。味としてはより日本の煎茶に近い味でしょうか。珍品と精品を比べると、同じ系統の味ですが、珍品の方が苦味のバランスが強くなっていますがその違いは大きくありません。

葉底の観察

茶葉の比較をするのに最も直接的な方法が葉底(お茶を入れた後の茶葉)の観察です。茶葉を見てみる前に、それぞれに使用されている茶葉の確認をしましょう。

お茶 茶樹 茶葉
易昌號珍品 野生喬木 一芽一葉・一芽二葉
易昌號精品 野生喬木・野放喬木 一芽一葉・一芽二葉
易昌號正品 野放喬木 一芽一葉・一芽二葉・一芽三葉

葉底写真では三つの葉底を並べてみました。左から易昌號珍品、精品、正品となります。
まず一目見て気づくのは易昌號珍品の茶葉の大きさなのではないでしょうか?10級以上のサイズが有ります。それに比べると易昌號精品、正品の茶葉は小さくなっています。とはいえこれらも十分大きな茶葉で、形が残っている物で7〜8級、中には10級程度の大きさの茶葉も有ります。
この易昌號珍品とその他の違いは茶葉の等級の違いではなく、茶樹の違いとなります。易昌號珍品は野生喬木を使用して作られているお茶なので樹齢が高く、その分茶樹のサイズもこのように巨大な物になります。易昌號精品も野生喬木を使用しているので今回は有りませんですが、たまに非常に大きな茶葉を見かけることが有ります。

もう少し詳細に見て行くためにそれぞれの葉底を見て行きましょう。上から易昌號珍品、精品、正品の順になります。

葉底珍品写真易昌號珍品は野生喬木の一芽二葉茶葉までを使用した大変贅沢なお茶となっています。そしてそのことがこの写真からもしっかりと見ることができます。その茶葉は明らかに大きく、そして他のお茶と比べると色も黒っぽくなっています。これは野生老樹の特徴と言われます。そして、野生老樹では一芽二葉とはいえサイズが大きいため、茶葉に厚みがあるため色も濃く見えます。

葉底精品写真次の写真は易昌號精品になります。
このお茶は野生喬木と野放喬木の一芽二葉までをミックスした物となります。しかし、その比率がどの程度の物となっているのかはわかりません。今回は有りませんでしたが、このお茶もたまに非常に大きい茶葉が見つかることがあります。もともとはっきりと見分けることのできる物ではありませんが、今回見られるサイズの茶葉ではやはり野生喬木なのか野放喬木なのかの区別ははっきりとつけることはできません。

葉底正品写真最後は易昌號正品の葉底写真です。
このお茶の葉底を見ると、易昌號精品よりも大きな茶葉を見ることができます。これは易昌號正品は一芽三葉までを使用したお茶であるためより育った茶葉が使用されています。
どのお茶も茶葉が茎から外れているので、これらが一芽二葉であるのか、一芽三葉であるのかは一目みてわかりませんが、易昌號珍品、精品ともに茎を見ることによってその茶葉が一芽二葉であり、易昌號正品は一芽三葉であることを確認することができます。茎の葉がついていたところは節になっているので、その数を数えることで一芽何葉であったかを判断することができます。

まとめと考察

以上それぞれのお茶を比較してみました。 易昌號珍品、易昌號精品は確かに一芽二葉を使用して作られたお茶であり、易昌號正品は一芽三葉までを使用したお茶であることが確認できました。さらに易昌號珍品は野生喬木を使用したお茶なので非常に大きいサイズの茶葉を見ることができました。この違いが今回見た三つのお茶の違いの基本になります。

そして、この茶葉の違いが、その味と香りの違いに現れています。
易昌號珍品、精品を易昌號正品と比べるとその味と香りの違いは明らかです。一芽二葉はより茶葉の目を多く含んでいるのでその分ポリフェノールなどのいわゆるお茶成分が多く含まれています。そのため、易昌號珍品、精品はよりお茶の味と香りを強く感じました。それに比べると易昌號正品は味も香りも抑えめで特に味のバランスは易昌號珍品、精品と大きく異なります。
易昌號珍品、精品が苦味、渋味の強いお茶になっているのに対して、易昌號正品は苦味渋味は抑えめで、それに替わって甘みが前面に出てきています。易昌號珍品と精品の味の違いは易昌號珍品の方がより強い苦味渋味を感じ増したが、その違いは易昌號正品との違いに比べるとわずかな物でした。
ところで今回見たお茶はどれも茶葉が茎から外れていました。他の茶廠の作る高級生茶には茶葉がしっかりと茎に残ったお茶も見られますが、昌泰茶業のお茶はほとんどの物でやはり茶葉が茎から外れています。
その違いは揉捻工程の違いによります。昌泰茶業は伝統的なお茶作りをしているのでしっかりと揉捻してお茶を作ります。その分、茶葉は外れたお茶になってしまいますが、しっかりとお茶の味をだします。
一方、ここ数年消費者受け(大衆受けともいえます)のよい、見た目を重視するお茶が作られるようになってきました。そういったお茶は揉捻を軽めに仕上げ、その分茶葉はしっかりと茎に残り、茶葉自体もふっくらとした見目美しい物になります。

今回試飲したお茶はどれもすばらしい出来のお茶でした。珍品、精品、正品で違いが有りますが、一概にどれがいい悪いではなく、そういう作りのお茶なのであまり気にしなくていいでしょう。易昌號正品は日本の煎茶にも似た飲み口で飲みやすいので生茶を飲みなれていない方にもオススメです。一方、易昌號珍品と精品は生茶らしい味のするお茶に仕上がっています。ともに同じ系統の味でさすが「生茶の昌泰」とよばれるだけのお茶の出来映えです。味のみを気にする方であれば易昌號精品がお求めやすくてオススメですが、易昌號珍品の葉底の見事さはさすがなのでこだわる方は易昌號珍品が一押しです。また、茶葉の違いをよく理解したい方にはこちらのセットがオススメです。
以上、簡単にですが易昌號を使用して茶葉の違いを見てみました。

今回飲み比べたお茶

C0901
易昌號易武七子餅茶 珍品
Yi Ch?ng Hao Yi W? Q? Z? B?ng Cha Ji P?n

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C0902
易昌號易武七子餅茶 精品
Yi Ch?ng Hao Yi W? Q? Z? B?ng Cha J?ng P?n

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C0903
易昌號易武七子餅茶 正品
Yi Ch?ng Hao Yi W? Q? Z? B?ng Cha Zheng P?n

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